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株式会社イサオファクトリー
教育・コンサルティング有滝功の研修便り(研修の現場から)目次へ
第6回目情報:(更新日2006/12/20)

今回は、「政策課題形成」研修で行った「KJ法」の効用についてご報告させていただきます。

この研修は、行政自治体の係長に昇格されて間もない方を対象に、約半年間に渡って実施する長丁場の研修です。
実際、弊社が出向いて講義・グループワークなどを実施しますのは、1回/月程度なのですが、とてもやりがいのある研修です。
今年は2つの行政自治体でお手伝いをさせていただきました。

研修の内容をかなり大雑把に申し上げますと、各班で『課題(テーマ)形成』をして『課題解決』案を作成していただき、最終的には、トップや幹部の方々の前でプレゼンテーションを行っていただく、というものです。

今年は、『質の高い課題(テーマ)を形成(創りあげる)したならば、「課題は必ず解決できる!」』という弊社の持論の元、特に「課題形成」に力を入れます。その中でも、課題を絞り込み、決定するプロセスでは、「KJ法」という技法を用いて、かなりの時間をかけました。

「KJ法」とは、数多くある定性的データが、各々、何を言っているのか、その意味を汲みとってまとめてゆく技法です。例えば、「公園が汚い」というデータがあったとすれば、「公園が汚くて、街の景観が悪くなる」という意味かもしれませんし、「公園が汚くて、子どもを遊ばせることができない」という意味かもしれません。このように、データ一つ一つの意味を班のメンバーで共有化してゆき、まとめてゆくわけです。そのため、非常に多くの時間が必要となります。しかし、「KJ法」を行うことによって、短時間に演繹的にまとめたのでは、見出すことができなかったかもしれない「本質的な課題」を浮かび上がらせることができました。

また、このこと以外にも、「KJ法」を行うことによって、生み出される効用がありました。それは、「参画意識」の向上です。データの意味をメンバーで共有化しなければならないので、班内での議論が活発化されてゆきます。最初は静かに話していたのが、少しづつ声が大きくなってゆき、座って話していたのが、一人立ち上がり、また一人立ち上がり、最後には全員が前のめり状態で立ち上がり、議論をされていました。この状態になった時から、意図せず作られた班が、「グループ」から「チーム」へ変わってゆき、メンバー全員の「参画意識」が高まっていくのを感じることができました。

「チーム」になってしまえば、講師としての仕事はほとんど終わったようなものでした。方向性や内容に関して、多少のアドバイスを行えばよいだけでしたから。

長丁場の研修だけに、どうしても思い入れが強く、最終のプレゼンテーションは感激しました。どの「チーム」も熱意の伝わる素晴らしいものでした。

この2つの行政自治体とは、来年もお手伝いさせていただくことになっております。また、新たなメンバーとの出会いが、今からとても楽しみです。
写真はその時の一コマです。
KJ法での盛り上がった場面です。(研修担当&文章:細野 浩一)
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