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第4回目情報:(更新日2006/2/20)
「百引く一はゼロ」
日経新聞2月17日朝刊「会社とは何か」の特集内にあった「百引く一はゼロ」の文章。
「住まい」への信頼を傷つけたマンションの耐震強度偽装事件。・・・長谷工コーポレーションの岩尾 崇社長は「百引く一は九十九ではなくゼロ。少しでも信用を失うと落ちるスピードと深さは想像を絶する」と。
・・・同感である。
私も新人時代に苦い経験があります。
アパレルメーカーの営業として社会人一年目を送っていた12月に事件が起きました。ある事情でベテランの先輩営業が退職し、急きょ一年目の私が営業ひとり立ちに。営業の活動詳細も分からないままに現場を切り盛りしなければならない日々の訪れ。
やっと慣れてきた12月に担当百貨店のバイヤー(仕入れ担当部長さま)からの一言。
「例の発注してあるカシミヤのコートの納品をよろしく」前担当者は急きょ退社したため私への引継ぎは無かった。しかし、バイヤーはとあるカシミヤコートを大量発注されていた。営業である私にとっては、納品=売上であるし、嬉しい一言である。
しかし、その商品は、生地不良で生産中止になっていた。無いものは無い・・・。
私は、バイヤーにその事実を告げに言った。ところが、バイヤーがその品番をその週のメイン商品に指定し、ディスプレイ台を開けてくださっているのである・・・。
とてもじゃないが、納品できないと言えない自分が(その時は)居た。納品をお待ちのバイヤーへの納品できない事実を私は、三日間誤魔化し隠した・・・。
納品ができなくなった事実。私が嘘をつき続けた事実にバイヤーは激怒し、私の勤めていたメーカーは口座抹消を告げられた・・・。全ては私の嘘が原因である。
12・1・2月の三ヶ月間は地獄の日々であった。私は、責任を取って会社を辞める決意をしたものの2月のコートシーズン終了までは百貨店様の売り場商品構成上、営業する約束になっていた。逆に2月までは売り場を維持しなければならない責任があるのである。
2月末、私は会社を辞める意思を決めていた。また、百貨店様に納品できなかった商品の分以上に売り場に売上貢献するための努力はした。上司のフォローもあった。
幸いに売り場のバイヤーは、「3ヶ月、君が陰ながら努力してうちの売り場に利益貢献してくれたのは知っている。いろいろと無理をして売上を作ってくれた。明日から全館春物売り場だ。早速、春物商品納品しなさい」
事件依頼、3ヶ月挨拶を交わしていただけなかったバイヤーからお許しの一言。
「バイヤー、嘘ついて申し訳ありませんでした。口座維持ありがとうございます」と心の中で呟き、深く感謝した・・・。
新人のミス(嘘を言ったこと)で会社の先輩が築いた取引口座を失う寸前だったのである。新人が辞めて済む問題ではない。
苦いが、私のビジネスマインドを形成するコアになる体験であった。
E.P.ホランダーは、信頼蓄積理論の中で革新的な提案が周囲の人々に受容されるためには、信頼(クレジット)の蓄積が必要だとのべている。
普段からいかに信頼性の蓄積をしているかが全てである。
どのような時代であれ「バカ正直」に「実直」に「くそマジメ」に
こういう姿勢で仕事に取り組みたい・・・
今回はビジネスの肝というよりビジネス信念でした。 |